宮城あけびの旅
宮城秋田山形
あけび細工を探しに
宮城編
ここのところイベントが続き、体はかなりのガタガタ状態でした。そして出発の前日は、銀座のママさんにお着物をお借りし後輩の結婚式に出席し、なんと乾杯の音頭まで・・・酷いことに嫁にやる母のように乾杯のスピーチの途中で嗚咽するほど泣きじゃくり、まともにスピーチなど出来ず「きゃんぱーい!」とグダグダの乾杯の音頭、その後も涙腺はずっと崩壊したまま。歳をとったものだと・・・若い後輩の元気の良さにエネルギーをもらい、なんとか帰宅。そして翌日、ガタガタの体に鞭打って始発の電車に乗り込み新幹線で宮城まで。相棒とレンタカーで鳴子温泉へ、ひとっ風呂なんて悠長な旅ではなく、あくまでも出張!
和島常男さんにお会いすることができた。和島さんはあけび蔓細工の名士。宮城の山に自生するあけびの蔓を採取し、丁寧に繊細に編み上げられたあけびは、優しさとモダンさを兼ね備えている。バスケットなどはヨーロッパのカゴのようである。このあけびのつる細工は百年も二百年も使い続けられる、素晴らしい逸品である。私にとっては、シャネルやエルメスのバックよりも貴重な作品である。